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瘀血を放っておかないで

2023/10/06

枕詞のように「肩がこる」「頭が痛い」「生理痛」を訴える方が多くいらっしゃいます。
 
女性の問診では必ず生理痛の有無をお伺いしますが、「ありません」と答えた方であってもよくよく聞いていくと「痛み止めの薬を飲むので痛みません」だったりします。それ、めっちゃ生理痛があるってことですよね。薬を飲むほどなんですから。
 
 
 
まず、肩がこるのも頭が痛いのも、生理痛も、すべて「普通」ではありません。「痛み」は体が出している赤信号かもしれません。みんなにある症状だからと安心してしまわないでください。軽い不調であっても、原因が思い当たらず何週間も続くようであればちょっと立ち止まってくださいね。
 
 
 
中医学には「瘀血」というものがあります。血液の粘度が高くなり、流れが悪くなった状態です。血管の柔軟性も損なわれ、より巡りが悪くなってしまいます。肩がこるのも、頭が痛いのも、生理痛も、血の流れが悪くなっているからかもしれません。今は何ともなくてもこれから、高血圧や脳梗塞などの循環器疾患、思考力の低下や物忘れ、肌の色つやがわるくなり、シミやアザができる、筋肉がこわばり、しびれるなどなど起こってくるかもしれません。運動不足や偏った食事、不規則な生活習慣、精神的なストレス、過労など瘀血の原因は様々です。
 
 
 
瘀血を改善する漢方薬もあります。血管の中をお掃除して流れを良くし、血液を生き生きとよみがえらせるものです。薬があるならこれで安心!ではありません。
 
 
瘀血の改善や予防には、毎日の生活習慣が大切です。散歩やストレッチなど適度な運動はストレス解消にも役立ちます。
イワシ、サバ、サンマなど青魚、ホウレン草、トマト、玉ねぎなどをバランスよく積極的に食べ、夜更かしをせずに早起きする。どれも簡単にできることばかりですが、これがなかなか難しい・・・?難しいと思わずに、まずは始めてみてください。
たとえば、朝起きたら庭かベランダに出て朝日をあび、大きく伸びをして深呼吸、ラジオ体操と膝の屈伸運動を。人生100年、健康で楽しく豊かに生活するための5分ほどの健康習慣です。