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見えないエネルギー「気」

2025/11/06

中医学では、人の身体は気・血・津液(水)によってつくられているとされています。
 
この3つのどれか1つでも不足してしまったり、流れが滞ってしまうと身体の不調に繋がります。
 
「気」 「血」 「津液」は五臓の働きを繋ぐ役割を果たし、それぞれの身体の構成成分として重要な役割を担っています。
 
「血」は現代医学でいうところの血液に、「津液(水)」は血液以外の体液を指すイメージ、
 
そして見えないけれど身体の動きや機能をささえるエネルギー源、「気」のお話しです。
 
 
 
「血」「津液」は、「気」が動力となって適切な場所へ運びます。
 
目にはみえなくても、身体の構成を維持するために大切な「気」には5つの作用があり、
 
血液や津液の流れを助ける力 エネルギー代謝や体温を維持する力 外邪の侵入を防ぐ防御の力 血液や汗の漏れ出しを防ぐ力 飲食から「血」「津液」をつくり、津液を尿や汗に変える力
 
 
この目には見えない「気」が不足したり、流れがわるくなると
 
イライラしやすい 疲れを感じたり食欲不振 のぼせや吐き気などの症状が現れます、
 
精神的なストレスやプレッシャー、過労や無理なダイエット、女性は排卵期や生理前に「気」が停滞する場合もあり、
 
現代でいう、自律神経の乱れと似た症状でもあります。
 
 
「気」という言葉は中医学だけでなく、私達は日常会話でも使っていますね、
 
「お元気ですか?」と、互いを気遣い合い、
 
気持ち 気合い 気分、
 
気が強い 気が弱い 気が短い 気苦労
 
 
など、私達の生活に「気」は深く根付いています。
 
例えば「元気がない」「気がめいる」「気を使う」
 
中医学では、「気」は身体を巡り、バランスよく保たれている事が健康の基本と考えます、
 
「気」が不足したり滞っていたりすると、疲労感や食欲不振を感じます。
 
 
そんな時は、食事は消化の良いものを心がけ、深呼吸などで意識的にリラックスした状態をつくり、十分な睡眠など休息を取り入れてみてください。
 
気持ちが乱れたり、気が落ち着かない時、ご自身の身体の中の「気」を意識してみます。
 
深い深呼吸でリズムを整え、ストレッチや軽い運動で身体を緩め、自然に触れたり、静かにゆっくり過ごすことで、「気」の巡りを整えてみましょう。