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パンダマークの薬局は信頼の証

2014/01/16

 ひとくちに冷え症といっても、ざまざまなタイプがあります。ここでは四つに分けて説明しましょう。

 

手足の先が冷えるタイプ

 まず、手足の先が冷えるタイプです。お風呂に入っても寝る前に冷たくなってしまうので、夜は靴下をはかないと眠れないなど、困ってしまいます。これは、体の中心の暖かみを体のすみずみまで届ける力が弱いのです。日常生活の心がけは、お風呂に入るときにひなた水をかぶりお湯に入る。お風呂から出るときには、冷たい水をふくらはぎに左右5秒ずつかけてから出るのが良いといわれています。漢方薬では、気血を補う「十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)」や「参馬補腎丸(じんばほじんがん)」を勧めます。

体の表面がゾクゾク寒気を感じるタイプ

 次に、体の表面がゾクゾク寒気を感じるタイプです。暖かい部屋から寒い外に出たときに、耐え難い寒さを感じるので、マスクをしたりマフラーを巻いたりします。これは、体表を守る衛気(えき)=バリアーが弱いのです。日常生活の心がけは、もち米やヤマイモを心がけて食べると良いでしょう。漢方薬では、衛気を養う「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」が勧められます。風邪をひきやすかったり花粉症がある人は、「衛益(えいえき)顆粒」が勧められます。

 

下半身・特に腰が冷えるタイプ

 次に、下半身・特に腰が冷えるタイプです。下半身が浮腫んだり腰が痛くなる場合もあり、時には不妊症を伴う場合もあります。これは、漢方でいう腎(じん)の力が弱いのです。日常生活の心がけとしては、黒ゴマや安心して食べられる鶏モツを心がけて食べると良いでしょう。漢方薬では、「至宝三鞭丸(しほうさんべんがん)」や「双料参茸丸(そうりょうさんじょうがん)」を勧めます。

 

おへその下が冷えるタイプ

 最後に、おへその下が冷えるタイプです。体全体はなんとも無いのにさわると下腹だけ冷たいので、いつもカイロを貼らないではいられません。漢方では、血(けつ)の質が良くなくて、循環が良くない状態です。女性の場合、経血の中にかたまりがあったり、生理痛が激しいケースもあります。日常生活の心がけとしては、おへその上まで来る下着をしっかりと身に付けることです。漢方では、芎帰調血飲(きゅうきちょうけついん)や「参茸補血丸(さんじょうほけつがん)」を勧めます。

 

 キーワードはふくらはぎに冷水をかけることです。