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パンダマークの薬局は信頼の証

 

一般的に、冷えの原因には次の4つがあります。

 

①体内のエネルギーが少ない「気虚(ききょ)タイプ」

 このタイプは、ストープが良く燃えないためになかなか温まらない状態だと思って頂けると理解しやすいと思います。このタイプの方はエネルギー不足ですので、疲れやすく、また少し動いただけで汗をかきますが、その後すぐ冷えます。

 

②貧血傾向で循環の悪い「血虚(けっきょ〉タイプ」

 このタイプは貧血かあるいは血液検査では貧血ではなくとも、血液の循環している量が少ないために、貧血の様な症状がでます.このタイブの方は顔色が悪く、唇や舌に赤みが少なく、乾燥肌で手足にひび割れが出来やすく、手足が冷える傾向にあります。

 

③血行不良の「瘀血(おけつ)タイブ」

 このタイプは血液が粘っこくサラサラ流れないために冷えがでます。足は冷えるのに顔はのぽせるといった”冷えのぽせ”も瘀血〈おけつ〉が潜んでいると考えられます。お風呂を焚くと上下に温度差ができ、かき回すとちょうど良くなるように、このタイプの方は、瘀血〈おけつ)をとる薬で血液の循環を良くすると冷えのぼせも良くなります。

 

④歳とともに冷えてくる「腎陽虚(じんようきょ〉タイプ」

 このタイプは歳とともに体の機能が低下し、冷える症状が出るようになります。このタイプの方は、寒がりで、特に腰の周りが冷えやすくなります。

 

①②③④の症状は単独で出る人もいれば、4つとも絡んでいる人もいらっしやいます。

日本人は体を冷やしすぎ!

 

 夏はエアコンの効いた環境で過ごし、ファッション優先で薄着の傾向にあります。特に若い女性は、寒い冬でも薄着で、スカート姿の方をよく見かけます。そのうえ、一年中アイスクリームや冷たい飲み物をよく飲み、からだを内外から冷やしています。食生活もサラダなどの冷たいものを食べる機会が多く、冷蔵庫から出した食べ物が暖めることなく食卓にのることも多いようです。

 

 

食品に性質があるのをご存じですか?

 食べ物には、体を温めるもの(温性)、冷やすもの(涼性)、どちらでもないものがあります。冷え性の方は体を温める性質の食品を多くとり、体を冷やす食品をさけるようしましょう。

 

 

 

身体を温めるもの(冷え性・寒がり・顔が青白い人に)

●野菜・果物・・かぶ・かぽちゃ・しそ・ニラ・にんにく・ねぎ・栗・もも・さくらんぼ
●肉・魚‥‥牛肉・鶏肉・羊肉・いわし・エビ・かつお・さば・あなご
●その他・・‥もち米・生姜・シナモン・八角・胡椒・サンショウ・酒・酢・紅茶

 

 

 

身体を冷やすもの(暑がり・顔が赤っぽい人・体が熱い人に)

●野菜・果物・・きゅうり・とうがん・にがうり・白菜・セロリ・大根・タケノコ
トマト・なす・ほうれん草・スイカ・メロン・柿・キウイ・バナナ
●肉・魚・・あさり・しじみ・かに・はも
●その他・・ハトムギ・そば・豆腐・納豆・コンニャク・昆布・わかめ・緑茶・ビール

 

 

 

どちらでもないもの

●野菜・果物‥トウモロコシ・そら豆・じやがいも・山芋・さつまいも・里芋・しいたけ・キャベツ・人参・もやし・りんご・いちじく・ブドウ
●肉・魚・‥・豚肉・イカ・牡蛎・スズキ・ヒラメ
●その他・・・・米・大豆・黒豆・鶏卵・牛乳・ごま・ハチミツ

 

 

漢方薬では・・・

 冷えの原因の多くは血液循環が悪くなる癖血(おけつ〉ですが、この症状を改善するには、冠元顆粒(かんげんかりゆう)や桂枝諜苓丸くけいしぷくりょうがん)を継続すると良いでしょう。冷えにはエネルギー不足と貧血傾向を併せ持つタイプが多く、これには婦宝当帰渉〈ふほうとうきこう)や十全大補丸(じゆうぜんだいほがん)が良いでしょう。腎陽虚タイブには海馬補腎丸くかいまほじんがん〉や金肝腎気丸(きんきじんきがん)で腎陽を補い、冠元顆粒などを併用して血行を促進すると良いでしょう。

 

冷え性にお勧めする漢方薬

●海馬補腎丸
●冠元顆粒
●婦宝当帰膠