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「身体の左右で冷え方が違う」「足元が冷え、顔がのぼせる」 を中医学的に考える

 身体の右半身だけ冷える、右手だけが冷たいという時、又は、左半身だけ冷えて、左手だけが冷たいという時。身体の右半身を司るのは左脳、左半身を司どるのは右脳が大きく関係しているので、西洋医学では、脳のMRIを撮ったりします。左右両方撮って異常無しの診断が出れば、特に治療は進まないのでしょう。

 ではなぜ、身体の半身だけが冷えているのでしょうか。 

 中医学的に考えてみると、血行不良「瘀血(おけつ)」が考えられます。例えば右肩の痛み、右側の腰痛、右膝に水がたまるなど、右半身の症状が出ている時に右半身は冷めたいのではないでしょうか?女性でしたら右側の卵巣のう腫ができている可能性もあり、この様に血行の悪い半身に症状が出てきます。

 体内の健康的なバランスは「頭寒足熱(ずかんそくねつ)」。上半身よりも、下半身が温まっている状態です。

 しかし、下半身は心臓から遠い位置にあるため血液循環が滞りやすくなり、本来下に下がるべき気・血の巡りが上がってしまい、頭は熱く、足は冷えている状態になってしまいます。下半身が冷えると血行不良が起き、血流障害がおきます。これからの時季、特に女性は身体の冷え対策が不可欠になります。卵巣や子宮の働きが悪くなって月経不順、子宮筋腫、子宮癌、卵巣のう腫、卵巣癌が発生しやすくなり、不妊症になったりします。

 「頭寒足熱」とある様に、足先の冷えには若い方でも十分な注意を心がけましょう。

佐鳥薬局 佐鳥裕美