この文章を書いている2020年6月11日、九州北部から東北南部までが一気に梅雨入りしました。
　漢方業界におりますと、梅雨どきのコラムのネタと言えば「藿香正気散（かっこうしょうきさん）」が定番。約870年前に編纂された中国の処方集『太平恵民和剤局方』に収載されている歴史ある処方です。

 主な使われ方が2パターンありまして、

①胃腸が弱る

　→　水分代謝が悪くなる。
  →　体が重だるい、胃が重くて食欲がない、吐き気や下痢のある人。
②冷えと湿気の影響でカゼをひいてしまい
  →　発熱、悪寒、頭痛のある人。
なので、梅雨の湿気＋ビールやアイスなどの冷たい飲食物や生野菜・刺身で胃腸が冷えて働きが悪くなることによる、前述のような不調にピッタリなわけです。
と、ここまで、多少の調べものをしながら記事を書いていて、わたしは気づいてしまったのです（何に？？？）
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　藿香正気散って、夏バテ予防・対策にも使えるじゃん！（個人的には大発見）
　湿気って梅雨時だけじゃなく、夏も高いよねー。
　現代は夏でも冷房冷えあるし、暑いとついサッパリした生サラダとか刺身、そうめん、冷えたビールなんかが増えるよねー。
　結果、胃腸が弱って食欲落ちて、水分代謝も落ちてダルダルになって、しかも下痢してくたびれちゃうわけで、これってまさに夏バテだよねー。

　私ども群馬中医薬研究会の仲間のお店で取り扱いができる、
『イスクラ勝湿顆粒（しょうしつかりゅう）』は、藿香正気散を元に作られたOTC医薬品の漢方薬です。
　そしてその　■効能・効果は・・・
体力中等度以下のものの次の諸症：
　感冒、暑さによる食欲不振、急性胃腸炎、下痢、全身倦怠

　はっ！
「暑さによる食欲不振」
「全身倦怠」
効能・効果にもちゃんと書いてあるっ！
　というわけで、勝湿顆粒が夏バテ予防・対策に使えるのは、大発見でもなんでもなかったというオチでした（ガーン！）
　この梅雨～夏は、ご来店のお客様に勝湿顆粒をたくさんオススメしていきます。