パンダマークの漢方 漢方薬局・漢方薬なら群馬中医薬研究会 パンダマークの群馬中医薬研究会では、漢方薬の研究・勉強会を行い、皆様の良き相談相手になるよう努めています。
薬味のススメ
2021/10/13
「薬味」と聞いて思い出すものは何でしょうか?
ネギ、ミツバ、大葉、ミョウガ、ショウガあたりですかね。七味唐辛子、ワサビ、カラシもありますね。
さて、その薬味たちの役割はなんでしょうか。風味をプラスしてよりおいしくするためでもあるでしょう。
お刺身に添えられた千切りの大根や大葉などは、色味を美しく見せるためのようにも思えますがそれだけではありません。
体を冷やす食品である生のお魚でおなかをこわしてしまわないように、体を温めるはたらきがある大葉や消化を助ける大根を一緒に食べるのです。
大葉やワサビにはお魚の毒消しの役目もあると言われます。
うどんやそば、ラーメン、お味噌汁などなんにでもネギやすりおろした生姜を入れると、ちょっとの手間でよりおいしく食べることができますよね。
私は、青ネギ、大葉、ミョウガを刻んで少し濡らしたキッチンペーパーを敷いたタッパーに入れて冷蔵庫に常備しています。わが家では何にでもそれを振りかけて食べるので、2,3日でなくなります。ごはんに薬味をたっぷりのせ、少しのごま油とお醤油をかけたらそれだけでもおいしく食べられますし、生卵を溶けば卵かけご飯、お豆腐を湯がいてのせてもおいしいです。
煮たり焼いたり、揚げたりしたお魚やお肉にも薬味をたくさんかけて食べますし、サラダのトッピングにも使います。なんならお味噌汁の具は大量の薬味だけということもあります。
東洋医学では、薬味と言われる野菜たちなど香りのよい食べ物は、滞った気を発散させるとされています。ミントティーを飲むとスッキリするのは、その理屈もあります。薬味野菜たちは、ほとんどが体を温めたり気の巡りをよくする働きがあるものなので、積極的に毎日でも食卓にのせていただきたいものです。もちろん、過ぎたるは及ばざるがごとし。特に唐辛子やワサビなどの辛い物は摂りすぎると胃腸を傷めてしまうので適量で。