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女性の体は7の倍数で変化します
2021/11/25
東洋医学では、「女性は7の倍数、男性は8の倍数の年齢」で体に変化が訪れると言われています。
これは2000年以上前に書かれた医学書「黄帝内経(こうていだいけい)」にある、人間が先天的にもつ「腎気」の周期のことを言います。
「腎気」とは、成長・発育・生殖にかかわるエネルギーの事です。
「腎気」から見た体の変化は、女性は7歳~49歳を7年周期で、男性は8歳~64歳までを8年周期のサイクルで大きなターニングポイントを迎えると記されています。
〈黄帝内経に基づく人の体の変化〉
女性
7歳 歯が永久歯に生えかわり、髪が長くなる
14歳 月経が始まり、子を産めるようになる
21歳 体が成熟し、背丈も伸びきる
28歳 筋骨がシッカリし、髪はフサフサになり、女性として体が最も充実する
35歳 顔の色艶にかげりが出て、髪や頬のハリに衰えを感じる
42歳 顔がやつれ、髪に白髪が混じり始める
49歳 肉体が衰え始め、閉経を迎える
男性
8歳 歯が永久歯に生えかわり、髪が長くなる
16歳 精通を迎え、子をつくることができるようになる
24歳 筋骨がしっかりし、背丈も伸びて男性の体ができ上る
32歳 筋肉が豊かで強壮となり、男性として体が最も充実する
40歳 体力や毛髪の成長にかげりが見え始める
48歳 肉体的に衰えが始まり、白髪が目立ち始める
56歳 生殖能力が弱まり、全体の老化が見え始める
2000年以上前から人の体の変化は書物に書かれていますが、現代の日本人女性の閉経平均年齢とほぼ変わらない様にみえ、女性の体が28歳 男性の体が32歳でピークを向かえるという点においても、現代の認識とほぼ当てはまっています。
「幼少期の女の子が男の子より大人」と言われるのも納得がいきます。
体のピークを迎えてから降下してゆく老化のカーブは、養生で緩やかでゆっくりなカーブにすることができます。
一方、不摂生をしている人の老化カーブは急降下、見た目年齢も高く見えてしまい、体のバランスの崩れも早くきてしまいます。
ここで「腎気」を上げ、ゆるやかなカーブを作る養生を少しご紹介。
木の実 (桑の実 クコの実 くるみ など)
黒い食べ物 (黒豆 黒きくらげ 黒ゴマ 海藻)
その他、山芋 銀杏 牡蛎 など粘り気や渋みのある食材を意識して食す食養生
適度な運動 十分な睡眠をとって、若かった頃の体の過信から無理をしてしまう過労は避ける、過度なアルコールは控える基本的な生活養生
そして、「腎気」の宿る腰周りを温めてあげることも大切です。
昨年までなんともなかったのに、今年に入ってから何だか体が思う様にいかない、半年前と比べて急にお肌のハリ、ツヤが減って皺が出てきた気がする・・・
思い返すと心当たりのある方も少なくないと思います。
女性の7の倍数、男性の8の倍数のターニングポイントを知っておくと、自身の体と上手に向き合っていけるヒントになるかもしれません。