この頃、麹を活用しております。お味噌に始まり醤油麹、たまねぎ麹、トマト麹など手作り調味料を冷蔵庫に並べて楽しんでいます。おいしくて体にもよい麹の魅力についてお話します。
中医学的に米麹を見ると、体を温め、辛くて甘い味。胃腸に作用を及ぼすとされ、消化を助けて気を益し、胃腸の働きをよくして下痢を止める。消化不良、胃もたれ、下痢に効果があり、美容にも良い。ということです。もう少し詳しく見てみると、アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼなどの消化酵素が豊富で、消化吸収を促進し、腸内環境を整えるとされ、発酵過程で生成されるビタミンB群は疲労回復、細胞の再生を助ける効果もあるそうです。
いいこと尽くしですね。
食事をせずに生きることはできませんから、胃腸の元気は健康上何よりも大切なことです。腸内細菌叢を整えることは免疫力を高め、感染症などの予防にもなりますし、腸は第二の脳(脳は第二の腸とも)と言われているので、元気な腸は心の健康にもつながります。よりよい食事をしっかり消化吸収して、体の隅々まで栄養と元気を届けることが、健康長寿への何よりの近道といえるのではないでしょうか。
私は毎日お味噌汁を飲むことをお勧めしています。野菜に茸、お肉、お魚など何を入れてもおいしくいただけますし、簡単です。炊き立てご飯と具沢山のお味噌汁で立派なお食事が整います。せっかくなので、できるだけよいお味噌を使ってください。大豆と米麹、塩があれば手作り味噌も時間はかかりますが案外簡単に作れます。自分の「手前味噌」を作るのも楽しいものですよ。