日本で最初に平均寿命が公表されたのは明治の頃で、ちょうど日清戦争が始まっていて男性が42歳、女性は44歳でした。
この当時は乳幼児の死亡率が高く、成人まで生き延びれば長生きと言われたそうです。
現在の日本は居住環境、医学、栄養学、予防医学、公衆衛生学の発展と、天候不良による飢餓への対策など寿命は格段に延びていますが、
高血圧や糖尿病、脂質異常といった昔にはなかった生活習慣病が増えているのが実際のところです。
今よりさかのぼること2000年も前、日本ではまだ弥生時代の時、中国王朝ではもう医学の考えがあり、その当時書かれた中国最古の医学書「黄帝内径(こうていだいけい)」では、
人間の心身は大切にすれば100年を生き切るようにつくられているとあるので驚きです。
黄帝内径には、
活動と休息のバランス 今の様に夜でも外は明るく眠りを遮る刺激などなかった時代ですね。
精神の安定とバランス 心に不信や不満、欲望などなく穏やかで落ち着いた状態をいう様です。
食生活のバランス 節度のある飲食と、季節において一番成熟したところを食べる。春は芽、夏は葉、秋は果実、冬は根 と言ったものとあります。
「聖人は既病を治すのではなく、未病を治す」
今では良く聞く「未病」とは、黄帝内径で初めて使用されました。
現代医学ではカバーしきれない未病の改善を、黄帝内径が教えてくれる生活や暮らしから学べるかもしれませんね。