パンダマークの漢方 漢方薬局・漢方薬なら群馬中医薬研究会                    パンダマークの群馬中医薬研究会では、漢方薬の研究・勉強会を行い、皆様の良き相談相手になるよう努めています。

群馬中医薬研究会            

パンダマークの薬局は信頼の証

骨を丈夫にするにはコツコツが大切

2024/07/09

骨を丈夫にするために、どのようなことをすればいいのでしょうか。カルシウムをたくさん摂る、運動をする、ぱっと思いつくのはこのくらいでしょうか。そもそも、骨とはどういうものなのかから考えてみましょう。
 
骨はざっくり言うと、カルシウムとタンパク質でできています。カルシウムだけではありません。そして毎日少しずつ破壊と生成を繰り返しています。大きさは変わらなくてもその組織はどんどん入れ替わっています。成長期を過ぎた大人であっても、骨はどんどんつくりかえられているのです。どんどん生まれ変わっていると言ってもいいかもしれません。ただし、少しずつ生まれ変わるためタンパク質とカルシウムを摂り、運動を始めても骨密度などの変化がすぐに表れてはきません。地道にコツコツ、が大切になります。
 
 
 
中医学で「腎」という臓器は、生命エネルギーを貯蔵し、成長、発育、生殖、水、納気を主る大切なものです。その「腎」と深い関係があるのが骨であり、「腎」は髄を生じるとされます。髄がたくさん集まった所が脳であり、中医学では脳を「髄海」とも呼びます。あれれ、骨とはなんだかとても重要なものに思えてきませんか?体格を形成するのみならず、その内側には骨髄があり、その骨髄は脳に通じている・・・イメージしてみてください。「腎」が元気であれば「骨」も丈夫で「骨髄」も「脳」も元気ということになりますよね。
 
 
 
具体的に「骨」を丈夫にするためにはどうすればいいのでしょうか。バランスの取れた食生活と適度な運動が必要です。お野菜、いも類、きのこ類、海藻、穀物、お肉、お魚をしっかりよく噛んで食べましょう。噛む刺激が脳に伝わり、脳は消化管へ消化酵素を出す準備を促すのでスムーズに消化吸収できます。満腹中枢も刺激されるので、食べ過ぎを防ぐこともできます。バランスの取れた食事と言っても漠然としていますが、一番簡単なのはお味噌汁とごはん、お漬物です。お味噌はタンパク質が豊富な大豆を麹で発酵させた食品です。お味噌の塩分は血圧に影響を与えませんし、どんな野菜、海藻、お肉、お魚を入れても美味しく食べることができます。忙しい方はインスタントのお味噌汁でもいいですが、ネギなどの薬味をプラスしましょう。お米はできれば玄米をと言いたいところですが、好みもありますし、胃腸の弱い方に玄米はちょっと辛いですよね。無理は禁物、白米でもいいです。
 
 
 
しっかり食べたら日光を浴びましょう! 骨の生成に必要なビタミンDを生成しましょう。私のオススメは、朝起きたらベランダか庭に出てラジオ体操することです。膝の屈伸運動をプラスすれば完璧です!朝8時前の日光を浴びるとセロトニンが分泌され、そのセロトニンは夜になるとメラトニンに変わるので、よく眠れます。
 
 
 
早寝早起き、バランスのいい食生活、適度は運動、日光浴。毎度おなじみのワードばかりですが、「当たり前」のことを「コツコツ続ける」ことが、骨を丈夫に、体も丈夫に、精神的にも安定して、健康長寿につながります。今日からコツコツ始めましょう!